歯周病というのは非常に厄介な病気の一つとして広く知られています。歯周病になってしまうと歯を失ってしまったり、口臭がひどくなったりと様々なデメリットが起こることが知られていますが、皆さんは全身にも様々なトラブルが起こることをご存知でしょうか。歯周病と医療費には密接な関係があると言われています。しっかりとその実態について理解を深めるようにしましょう。

歯周病というのは歯茎に起こる慢性的な炎症のことで、歯の周囲に住む微生物が原因となってこの病気が発生します。歯周病のきっかけは微生物が作り出す毒素や、歯周病自体に体の免疫反応が働くことで歯茎に強い炎症が起こり、やがて骨が壊れてしまいます。このような状態が長い間続くのが歯周病の恐ろしいことで、やがて歯を失う原因になってしまうので、しっかりと理解しておきましょう。

歯周病の細菌が体の内部に入り込んでしまうと菌血症という病態になり、症状が悪化すると細菌性心内膜炎という病気を引き起こす原因になります。細菌性心内膜炎になってしまうと症状が悪化した時に心臓の弁を人口の弁と取り替える置換術を受けなければいけないような状態になってしまうので、しっかりと注意しておきましょう。

歯周病の患者さんは一般的に医療費が高くなることが知られています。細菌性心内膜炎以外にも糖尿病との関連も指摘されていて、糖尿病と歯周病に密接な関連があることが指摘されています。しっかりと歯周病に注意しておきましょう。